今から2年前、
ある企業(公開NG)の仕事が2年契約という約束でとれた。
そん時は死ぬ程、嬉しかった。
8社の中から選ばれましたし、
素直に数字的に見てもすごく大きかったから。
飛び跳ねて、社長に
「取れちゃいました!」って言いに行きましたよ。
正直、取れるわけがないと思ってましたから、
その喜びは半端じゃなかったことを今でも鮮明に覚えてます。
自分にとってもやりたかった仕事。
が、いざ仕事をしてみると、
今までに経験したことのない
プレッシャーとハードスケジュール。
意味のないデザイン処理はNGで、
色使い、書体、すべてにおいて
お客様に説明できるデザインでなくてはならない。
でも、シンプルもNG。
タイトル等何かしらのデザイン処理が必要。
で、ページものだったその仕事。
僕の担当は毎月ランダムな内容で重要度が高い特集ページ。
毎月平均6ページ。多い時で12ページ。
その全てが、
夜の8時に振出し(原稿)が来て、
翌日のお昼までにお客様に提出が決まり。
徹夜が絶対条件。
そして、その徹夜後の体で修正対応。
それが月に4回。2年間。
モチベーション保つだけで精一杯。
お客様にデザインを提出する時に、
いいデザインが今回もできた!っていう
自分への励まし!や達成感。
また、僕以上に寝ずにがんばってた営業の方(デザインをお客様に届ける人)の姿。
その方の妥協しない姿。
その3つでなんとかモチベーションを保ってた。
僕も、本気で修正指示に反抗した時もありました。
時もあったというか、毎回。
本気で10ちかく年上の営業の方と喧嘩してた。
「臭っー!」って夜中一人で叫びながら、作業してた。
でも、この2年、この仕事、全てにおいて手を抜いたことはありません。
それは自信を持って言える。
常に自分の中で完璧を出し続けた。
だからといって、褒められることもありませんでした。
少しぐらいは、このデザインにいいね!って言ってよ!
と、お客様、営業の方に言ったこともあります。
でも、言ってもらえません。
言ってるじゃん!って営業の方はいいますが、
はっきり言われた覚えはありません。
鍛えられました。
そんな仕事でした。
その仕事が、先週の月曜日をもって終わりました。
最後の最後の修正後に提出したデザインに対して、
営業の方からFAXが僕宛に届いた。
そのFAXには「さすが、サイコー.........!」と書かれてました。
びっくりしました。
目を疑いました。
.........。って!
その方らしいなって。
涙がでそうだった。
こうして終わってみると、
今までの苦労や愚痴、喧嘩が、笑い話しに思えた。
今ではその営業の方とは、気軽にお話できる良き友人。
一緒に飲みにもいきます。
それが僕にとって一番の収穫。
この仕事をその方と一緒にできて良かったと、
今だから正直、言える。
本当にいい経験をさせていただきました。
今まで生意気な口答えをしたこと、本当にごめんなさい。
そして、ありがとうございました。
この仕事で結ばれた関係。
これからが楽しみです。