海帰りだろうか!?
デート中に車中で彼と喧嘩した女性が、歩いて帰るシーン。
ヒッチハイクといえばこんなんを想像していた僕ちん。
先日の休みに21号沿いのガスト(県庁)前で見たヒッチハイクは、
「各務原」と書いたホワイトボードを持った
ちょっと小汚い若者だった。
どーするの俺!?
乗せるの?
乗せないの?
乗せてどーすんの?
って迷ったあげく、
助手席にいた嫁さんの顔が何かOKっぽかったので僕は車を止めた。
どうやら彼は下道で北海道を目指しているらしい。
その彼は、車中でこう話し始めた。
「大阪での野宿中、持っていた鞄二つのうち一つパクられ、お金がないんです。」
と、こう話しながら彼はポケットからなにやらチャラチャラと出し、
「これが所持金、全部です。」と。
振り返ると手のひらにはたったの23円。
「まじで!」
と、驚いた僕の頭ん中は、この彼が心配で仕方なかった。
こんな寒い時期、外でどう寝るかのか?
ご飯も3日食べていないと言うし、大丈夫だろうか?
途中で、コンビニで何か買ってあげた方がいいのか?...
お金を渡そうとしたが、結局僕はお金を渡さなかった。
渡したのは、嫁さんが持っていた飴二つだけ。
彼はその飴を味わうどころか、一気に噛んで食べた。
そして、各務原のイオンで僕は彼を降ろした。
というオチのない話。
この彼にとって、僕はいい人なのか、嫌な人だったのか?
この問いが、そもそも小さいのか?
大阪の話は本当なんだろうか?
世の中いろんな人がいるもんだ!