当時、小学生くらいの頃、
一番前から運転手さんを見ていたかったけど、
運転室の窓の位置が高くて覗けなくて悔しかったなぁ。
夏は
全快で回り続ける扇風機に、
爪切りみたいな形のロックをつまんで、
せーの!で窓全快に。
ガッチャンって一回転させるあさぎ色っぽいシート。
冬は
ビートルみたいに
下からエンジンの熱風が出てきて熱かった。
少し油臭い車内。
国鉄のマークのついた灰皿。
懐。
1964年開業、ビュワーンの時速250㌔が、
2045年にはシャッと580㌔で走るそうです。
技術の進歩は素晴らしく、居心地も素晴らしかったです。
東京にも岐阜から1時間もあれば行けるようになるのでしょうね。
自分が生まれる前には、
新幹線は走り出しており、祖父や父の世代の方々が
「平和で経済的に豊かな社会」
を求め、
復興させて下さったからこそ580㌔もあるわけで。
だからこそ、
その志を歪めず、「効率」に追いつかれない
で
生きていこうと、
展紳の背中を見つめながら思い、
電車に揺られてきました。