応援の形

僕の職業は、プロBMXライダーです。
今東京に住んでいます。
約１ヶ月半後にある、大会の練習の為に東京にいます。
年末年始のアメリカ修行に行く為の資金稼ぎもかねています。
そして夢もありしたい事もあります。
仕事でもあるBMXではありますが、実際生活をしてご飯を食べて行くのは
難しいです。現状。

それを叶えるにはどうしても資金が必要で、その為にプロライダー以外でも、
仕事をしています。ドラマ「ラストシンデレラ」の主人公も言ってました、やはり必要であると。
今は、東京渋谷を中心にスーパーで買い物をした人の荷物を自宅まで届ける
配達員の仕事をしています。

そこでの仕事をしている社員の先輩の話です。
もちろん仕事を始めるにあたってそこに対して自分は新人なので、誰かに教えて
もらいます。仕事のやり方からあれこれ。
その中でどんな場合でも話のネタになるのが、BMXです。
そこで僕はいろいろ話します。すると「凄いね」や「かっこいい」や「見たいなー」
と言っていただいたりします。感謝。
そんな中でも、すこし方向が変わる反応が「応援してるよ」です。
そういったきっかけから、色々と始まる事もあります。スポンサーだったり、イベントだったり。

今回、今の会社で出会った先輩は少し違ってました。
見た目は、「クッキングパパ」のパパのような、わりと大柄の50歳前後の男性。
僕が初めてこの先輩と会った時
「僕BMXって言うスポーツをやっているんです」
といった僕。
そこからの先輩の食いつきが凄かったのです。
何で始めたの？どういう競技？今何を目指しているの？など。。。
今までにも何度も質問された事のある内容なんですが、この先輩は何かが違っていて
なんというか、目がというか、とにかく「聞いてる」感が凄く感じました。
この人は本当に僕の事を知ろうとしていると。
しかし、会話の中に「凄いね」と一言はありましたが、それ以外ほとんど時
評価「かっこいい」や「見たい」そして、「応援してるよ」の言葉は、ありませんでした。
あ〜この先輩はただたんに聞いただけなんだっと思いました。

そしてその日のお昼、ランチを食べる時
「俺がお金を出すから好きなもの食べなー」っと。
先輩に感謝して頂きました。
そして休憩「飲み物買うから、なんでも好きな物飲んで」っと。
またまた感謝して頂きました。

そしてそれから、仕事の現場が同じ日、毎日毎日僕にランチと飲み物を
おごってくれるのです。
なぜ、この出来事に僕がわざわざ文を書いて驚くかというと
僕が先輩の見ていなかった場所で飲み物を買った時
「なんで言わなかったんだよー俺が買うのに」
先輩が別の現場でランチを食べてきて、その後まだご飯を食べていなくて
仕事中だった僕の所にきて、1000円渡し
「これで、ご飯食べてきて」っと。
そして、一日どれだけ働いても給料が変わらない日給で
働く僕の知らない所で、先輩同士で
「としおを早く、仕事を終わらせてあげよう」
と話あって作業をしていた事も今日わかりました。
僕の知らない所で。

そこで僕は「はっと」気がついたのです。
その社員の先輩は、僕が夢の為に働きお金を貯めている事に
たいして、応援しているのだと！
この先輩の行動が正しいのか、どうかはわかりませんが確実に応援であると言う事。
今思えば、いつも言葉の節々に応援の気持ちがあったのだと感じます。
しかし、けして直球に「がんばれ」や「応援してるよ」の言葉はありません。
しかし、これは間違いなく応援を頂いていると僕は感じました。

今までいろんな人に出会い、多くに人に応援を頂きました。
しかしこんな先輩の様な形の応援もあるのだなっと、驚きました。
誰にも言う訳でもなく、自分に金銭的利益がある訳でもなく、言葉でも言わず
ただ心の気持ちが行動に出たのではっと思ってます。

素晴らしい人に会いました。

今日に感謝！！