観察力の鍛え方
9.17, 2021
個人的に大好きな佐渡島さんの新書。
タイトルとは裏腹に、心理学や哲学的な話も多く、具体性に溢れています。
以前ここで紹介した「人新生の資本論 / 斉藤幸平」の
延長線上にあるようにも思えます。
「正解に価値はない」とよく目にする昨今。
そんな言葉がようやく腑に落ちた本でした。
家入一真さんが以前からよく文面に挟む”なめらか”とか”グラデーション”とか
それらの言葉とも自分の中ではリンクし何かスッキリしました。
”分断”なんて言葉も最近よく目にしますが
それってある種の思考停止状態でもあるのだな、と。
「言葉」が生まれて初めて分断が生まれたと、どこかで読んだ記憶があります。
例えば”私とあなた”
私という言葉とあなたという言葉が存在していなければ
私とあなたの間にある”違い”は存在(認識)しない。
インターネットによる「情報(流通)革命」によって
日々無数の言葉を浴びる事が日常になり
その結果、本来大切であったかもしれない「あいまいさ」が薄れていってるのかもしれません。
あいまいさが薄すれれば、逆にそこにはハッキリとした溝が生まれ分別される。
分断。
私 or あなた。
しかし社会はそんな単純ではない。
つまり生きやすさを後押しする「多様性」の発展には”あいまい”さが重要なんですね。
論理性や合理性だけでは説明できない「感情」
なるほど、そりゃそーか。
社会は感情で動き、経済は合理性で動く。
今一度再認識させられた本でした。
さー、週末。
皆さんよい週末を〜☆
おっす! 一番星!!
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