旅レポ。インド、バラナシ編
8.2, 2014
今更なんですが、最後まで書ききってない自分が、どーにも気持ち悪くてね。
今までのインド編、興味がある方は、過去のブログ見てください。
さて、続きです。
濃霧のため、電車は3時間ほど遅れてアーグラを出発。最終的には8時間遅れ、やっと辿り着いた憧れのホーリーシティ、バラナシ。
藤原新也さんのメメント・モリや、沢木耕太郎さんの深夜特急に触れ、憧れ続けてた場所、シヴァ神の聖地。
そいでもって今までのインド数日間が、アル中ドライバーと一緒だったってのもあって、ガンジス川を見た瞬間、限りない開放感と達成感で、いろんなものが満たされた。
バラナシのガンジス川(ガンガーて呼ぶのが正解らしい)沿いには火葬場があって、インド中から亡くなった人々の遺体が運ばれ、そこで喪される。
聖なる川、ガンガーの水で清められることにより、輪廻から解脱できると考えられているからだ。
(子どもや牛の死体は、そのまま川に沈められる)
火葬場の火は24時間消えることなく、死体はどんどん運ばれ喪され、川に流される。
(火葬場の撮影は禁止で、見つかるとめっちゃ怒られる)
そのすぐ隣では、ガンガーに清められようとする人たちが、沐浴。
上のおばーちゃん、歯まで磨いてた。
そのすぐ隣では、洗濯をしている。そんな場所。
あたしは、ずっとこの場所を、生と死の狭間の、混沌とした重い空気と熱気が漂う街だと、勝手に想像していた。
だけど、そこにあったのは、川を拠り所にした普通の日常。
憧れを抱いていた、1970年代の日本人がインドで感じた感覚と、2014年現在を生きるあたしが感じることは、そりゃ違うだろうな、って、ここまで来てやっと気づいた。
ただ、このガンガーていうものは、確かに聖なる川なんじゃないかと思う。
あの川の汚い水自体に不思議な力があるとは思わないけど、出逢ったバラナシの人、誰もがガンガーを拝み、讃え、自分たちはシヴァに守られていると言い、カルマを口にする。
ここがはじめから聖地だったワケではなく、人々の想いや信仰心が、なんとなくホーリーな雰囲気をつくり、聖地ってものを生むんじゃないかと。
でも、そのクセ、相変わらずしつこい客引きも多いし、治安がいいワケでもない。恩着せがましいやさしさも高値で売ってきたりするから、信仰心てものはホント謎。
ガンガーには、365日、毎晩どんな時も、祈りが捧げられるらしく、観光の名物にもなっている。
ずっと昔からの伝統を忘れるのが怖いから、人々は毎日祈り続けるんだって、ボートに乗っけてくれた子が言ってた。
あたしは、ここに来たら、何かしら生とか死とか、人生とか、深く自分と向き合ったりするんじゃないかと思ってたし、それを期待していたんだけど、結局、こっそり買ってきてもらったビールをボートに忍ばせて、日本でみるのと同じ星空を眺めながら酔っ払ってたワケで。
(宗教上、お酒は良くないものなので、女子ひとりで酒屋にお酒を買いにいく勇気は出さない方が懸命。レストランやホテルはOK)
で、あげく、足を踏み外してボートから転落。血流しながら沐浴しちゃったワケで。
日本だろうがインドだろうが、どこに行ったって、自分なんて何も変わらないワケですよ、結局。
そう思うと、それまでの日本であった嫌なこととか、インドであった出来事とか、なんか全部どーでもよくなってきて、あぁ、あたし、きっとここに来るために、シヴァに呼ばれたんだー。とか、酔っ払った頭でぼんやり思った夜でした。
おじーちゃんたちの、布のセレクト&使い片が、パンパなくカッコよかったなぁ。
「クレイジーがあたりまえさ!ここはバラナシだぜ!」みたいなことを叫んでた。
最後の一枚は、アーグラから電車が一緒だった、イタリア人(彼女)とクロアチア人(彼氏)のカップル。
偶然再会したんだけど、この2人見てると、誰かと一緒の旅がしたくなったなぁ。
今回はひとりでバラナシ来れて、ホントによかったと思うけど、次どこかを旅する時は、誰かと一緒がいいね。
という、バラナシ編でした。
次のデリー編が、最終回の予定です。クドくてごめんなさい。
わー、インドを感じるわー!この写真たち!
ロミ姉〜!
ありがとうございます!そう言ってもらえると、うれしい♡♡