6.6, 2016

「好きなアーティスト、ていうか好きで追いかける人やモノがあるって事はとても幸せなことなんだよ。
対象は何だっていい。AKBでも佐野元春でも、会田誠だってラッセンだっていいんだ。
自分の時間を使って追える対象がある、とても良いことだと僕は思う。」
とあるお店で初対面の20代の女の子に酔っ払ってた僕は偉そうに言った。
偉そうには言ったけど、嘘ではない。YUKIが好きな自分への自己弁護も含めそう思ってるのは確かだ。
そしたら何気なく話したその話題に女の子が激しく同意してきた。
「そうなんですよ~!わかりますわかりますわかります!追っかける対象があるのは幸せですよね、ね!
わかってもらえて嬉しいです!私も毎週末好きなバンドを追っかけしてるんです。
周りのみんなはわかってくれないんです!いつもひとりで追っかけしてる!」
声のボリュームとトーンのレベルを上げて言ってくる。
話によると現在とあるビジュアル系バンドの追っかけをやってるそうだ。そこのギターが超かっこいいんだと。
しばらくそのかっこよさについて熱弁を振るわれた。
一般論を述べたつもりだけど、なんだか僕もそのギターのファン仲間のような感じで話してくれた。
僕は全く、1ミリだって興味はないけどおとなしくフンフンと聞いていた。ファン心理は他人には理解できないものだから。
女の子の話は続く。
そのバンドのギターが好きになる前は40歳男性声優さんの追っかけをしてたそうだ。
「その声優さんも大好きで、イベントがあるたびに必ず参加してた。会場出待ちして顔を覚えてもらって一緒に食事も・・・」
男性声優とご飯か。やっぱイイ声で「美味い」とか言うんかなと思いつつも彼女のファン歴はなかなかレアな感じ。
ひとつ気になることがあったので僕は聞いてみた。
「40代男性声優さんは今でも好きなの?」と。
「バンドのギターを好きになったら全然興味無くなった。なんであんなに夢中になってのかわかんない」
あっさりしたものだ。
ファン心理ってなんだ?彼女がいつまでバンドのギターが好きでいられるかなと思った。
そして見知らぬ40代男性声優に幸あれと思った6月の肌寒い夜。
2.7, 2016
お久しぶりです小木曽です。
2016年ですねっ。久しぶりの更新でちょっと気恥ずかしいです。
今年はなんでもいいからマメに更新したいなと思っております。
仕事柄古道具を扱います。
古道具の定義としては、100年以上を経たものを骨董品(アンティーク)として、100年に至らないものを古道具(ジャンク)
っておおよそ分別できます。
お店はアンティークショップではないので大体20~40年経たものを古道具問屋から買い付けします。
いつもはガラス製品や陶器、小型家具などを仕入れしてます。お店で扱ってるのでご興味ある方は是非にと思います。
そんなんで時々古物問屋さんの倉庫に買付けに行くのですが、そこにはあらゆるものがドサッと放り込まれてて、
その中から商品になりそうなものを探します。
宝探し感満載で楽しい。エロDVDから古文書、そしてファミコンカセットにレコードと興味ある人が見たらお宝、
興味ない人から見たらゴミ、そんなモノがあふれています。
僕もまじめに商品を探しますが、先日商品とは別にとても気になるものがあったので持ち帰りました。
それがこれ↓

30年ぐらい前の子供用茶碗です。転写された国民的キャラクターが僕が知ってるのと違います。のび太らしきのがいい感じです。
更にこれ↓

同じシリーズの子供用茶碗です。僕が知ってるガンダムとヤマトではないですが、なんかガンダムっぽいやつの全身イボイボが気持ち悪い。
ヤマトは背景の雲に職人技を感じます。
そしてこれ↓

同じシリーズのわりとまともな一休さん。ご丁寧に「一休さん」て書いてある。わかりやすい。
ただ屏風のトラの話は知ってるけど、鯛を前になんかする話は知らないな。
著作権がゆるゆるの頃の商品。エセで味わいあって好きです。
欲しい人がいたらあげます。お店まで取りに来て下さい。って誰もいらないだろうなぁ。
7.13, 2015

前回のブログを書いてから、既に20日以上も日が経過してるんですね。
あのですね、僕前回書きましたよね最後に、
「僕の所属するバイクチームのステッカーを作りました。先着3名様に差し上げます」って。
思えば前回ブログを書いた翌日、朝早くから出かけた僕はふと思い出し、お店に電話しましてスタッフにお願いしておきました。
「誰かステッカー頂戴って人が来たら、用意してあるステッカーをあげてね。先着3名ね。ひとり1枚ね」と。
いや、あのですね、こんなこと書くのアレなんですがね、書こうかどうかも考えましたがね、
「なんだよっ!誰か取りに来いよ!!スッテカーをよ!!!マジで腹立つ!だれも来やしねぇじゃん!!」
チームステッカーってさ、大事なもんちゃいますの!
「なにわ友あれ」読んでないの?!
みんなさ、ステッカーうれしそうに貰ってんじゃん!!!!!
ってさびしい思いをした最近です。
そしたら今日、友達の女の子が「ステッカー下さい」って店に来た。
だれもこねぇ!!って愚痴ってる僕の噂を聞きつけて彼氏とご来店です。
彼女はとても良い奥さんになると思う。
あと2枚。
6.21, 2015

「ゲストビールお願いしまーす!」
あけみちゃん(仮名)の黄色い声に背中を押されながら僕はトイレに立った。
その日はある飲み会があって、ここは3次会としてエンドウ君に連れて来てもらったキャバクラだ。
「キャバクラ」・・それはお店の若い女の子と1対1でおしゃべりをして楽しむというお店。
好みが分かれると思うけど、僕は正直苦手だ。自分からしゃべんないといけない気になる。
接客とはなんぞやと常に自問しながら会話する。で、疲れる。
その日は僕の誕生日が近かったので、「同じ誕生日の有名人」という話題で乗り切ってた。
めんどくさいので1人目、2人目、3人目と付いた女の子に全く同じ話をしてた。
僕と同じ誕生日の有名人、「太宰治」に「モー娘の中澤」、んで「広瀬すず」。
女の子3人中2人は太宰治を知らず、モー娘の中澤は1人知らず。
でも広瀬すずは全員知ってた。若者文化に対する事前調査の賜物である。しかしジェネレーションギャップがハンパない。
同じ内容で交わされる中身ゼロな会話に疲れた僕は、グイッとビールを飲み干し、そのままトイレへと向かった。
ダイエットを慣行中で本来ビールはご法度なのだけど、みんなで楽しく飲んでる時に
「ダイエット中なので僕はウーロン茶で」とか興ざめする。飲み会の時はガッツリ飲む事にしてる。おかげでトイレが近い。
そこで冒頭の黄色い声が響く。
「ゲストビールお願いしまーす!」
大きな声でボーイに叫び、あけみちゃん(仮名)は僕に続いて席を立った。
*(ちなみに「ゲストビール」とは「お客様用のビール」のこと。あけみちゃん(仮名)は僕のグラスが空なので注文してくれた)
多くのキャバクラではトイレに立つと女の子がトイレのドアの外でおしぼりを持って待っててくれる。
きらびやかなトイレで用を足しているとドアの外から声が聞こえた。
あけみちゃん(仮名)の怒声だった。
「あのさぁ!!さっきからあたしがゲストビールっつってんじゃんね!あ?なんで持ってこねーーの??
ムシしてんの?なめてんの?ハァ?!ふっざけんじゃねぇーよ!!ボケェ!さっさと持って来いよ!!オラァ!」
ゲストビールをすぐに持ってこなかったお店のボーイに対する叱責と思われる。
仕事に対して厳しいあけみちゃん(仮名)。いいね!・・・。僕はこころのいいねボタンを押した。
ただそういうのは小声か、お客さんのいないところでしないとね。ほら僕のおしっこ止まったよ。
何気ない顔、そして何も聞こえてない風を装ってトイレを出ると
「お疲れ様でした~」って満面の笑みとおしぼりを渡してくれるあけみちゃん(仮名)。やさしい。
さっきの怒声と同一人物とは思えない見事な変身ぶり。まさに別人。
すごいなあけみちゃん(仮名)。
*画像の一番左は僕が副代表を務めるバイクチーム「ナポリタン&ポテト」のチームステッカーです。
バイク新調したのでお手製で作りました。
このブログを見てくださってる方で、いないとは思いますが、欲しい方がいらっしゃいましたら先着3名様まで差し上げます。
でもお店(nii-B)まで「ステッカーちょうだい」って取りに来てくれる方限定です。
6.3, 2015

5月が知らない間に終わった。仕事と遊びであっという間だった。
そんな中、YUKIのライブが長良川国際会議場であって、それを最前列で観るという一大イベントがあった。
手を伸ばせば触れるくらいの距離でYUKIを見た。さわってないけど。
顔ちっちぇーのね、んで肌綺麗。口の中まで綺麗だ。ほんともう最高だった。
年内は余韻で生きていける。
昔から青色が好きだった。ゴレンジャーの中でも青レンジャーが好きだったし、サンバルカンはバルシャーク、
宇宙刑事はシャイダー、モビルスーツはグフが好きだった。
ジャージや服もなんとなく青系のものを好んで着てたと思う。
反対にあんまり好きでない色は黄色。子供の頃に植えつけられた黄レンジャーのデブ&カレー好きイメージ。
クールな青に比べ目立ちたがり屋で要注意な黄色、そんな感じだ。
この6月でバイクが車検となり、以前から車検を通すか買い替えかで随分と悩んでいた。
昨年の病からの復帰でいささか僕に同情ぎみなヨメの隙をついて買い換えを目論んでもいた。
そんな中、あるバイク屋さんで見つけてしまった。意識高くいうと出会ってしまった。

「一目惚れ」
今までだったら何それお米?美味いの?的な僕ですが、この言葉がぴったりだ。
しかもそんなに好きじゃない黄色。黄色のバイク。なにこれ、ぐうかっこいい。
なんだろ、思いもしなかったですよ、黄色のバイクにこんなに惹かれるとは。大人にでもなったのか俺。
そんなわけで黄色のバイクの購入を決めました。独断で決めましたがヨメ様もこころよく了承して頂けました。
黄色はね、女性受けがいいんですよ。
納車まであと少し。夏は黄色のバイクでツーリング。シャレオツです。
4.21, 2015

健康維持のため最近はジムに通ってたりします。大体週1回か2回。
今更筋肉モリモリつけてきんにくんになるってよりは、体力維持と出てきたおなかを何とかする事が目標なので
主に軽いマシントレーニングとウォーキングだけ。
僕はジムに行ってトレーニングするって行為はとてもストイックでロンリーなものだと思ってます。
特に誰かと話しながらするわけでもなく、黙々と体を動かす。僕はそんな孤独な時間でいろいろと考えを巡らしたり
日々是反省をするわけです。
現代社会において孤独を楽しむなんて、贅沢!なんて充実した時間!
筋肉系男子とは明らかに違うカテゴリで体と精神を鍛える。
好きに生きたいならまずは自分自身のフェーズを高めることは必須なのだ。
ってトレーニング中に意識高い系を装ってみるわけなんです。
そんな僕の孤独向合い時間に先日邪魔が入りましてね。
といっても僕は一言もしゃべっていないので孤独は孤独なんですがね。
下記図をご覧下さい。

僕のジムでのマシントレーニングはサーキットトレーニングってやつで5種類ぐらいのマシンを順番に規定回数こなす、
それを何セットかみたいなトレーニングになってます。
おおよそですがマシンがリング状に設置されてるのですよ。
そしたら先日ですね、そのマシンの中心で若い男が若い女の子をナンパし始めたんです。
図のハートマークのトコで。マシンの中心で愛を叫ぶってやかましいわ。
僕はストイックにトレーニングをしてるんですが、どーしても男女の会話が耳に入ってくるんですよ。
「え、マジで?最近通い始めたの?」
「長いんですかぁ?」
「最近はちょっと忙しくてさ・・」
「なんかぁ知り合いとかいなくて、このジムぅ」
「え、そうなんだ、じゃぁさ連絡先教えてよ!」
「え、じゃぁインスタやってますぅ??」
「やってるよ」
「教えてください」
ピッピ(スマフォ操作)
「・・うゎ!かぁわいいぃ~何モデルさんなの?」
「そんなことないよ~それはちょっとバイトとかで~」
「マジで、あ、この写真もかわいいぃ!」
「やーもーー褒めすぎぃ」
・・・お前らマジで帰れ。ジムでやるな、他所でやれ。こっちはおっさんが必死に汗だくでトレーニングしてんだぞ。健康の為に。
それにしても最近の連絡ツールはインスタグラムが主流なのか?メールアドレス、LINEの次はInstagramなのか?
最近僕も飲みに行った先でホステスの女の子から「インスタやってる?教えて」って言われました。
僕やってますよインスタグラム。
4.6, 2015

一年に一度お祭りで御神輿を担ぎます。
もう10年以上前から参加してる岐阜のお祭り「宵宮」。
夕方から夜にかけて御神輿を担ぎ、市内を練り歩いた後、伊奈波神社に御神輿を奉納するという立派な神事。
僕は金華地区の御神輿に縁あって参加してます。
今年も4月4日(土)に開催されましてね。まぁ楽しかった。
祭りというか御神輿を担いでると味わえるあのグルーヴ感、最高です。
翌日声が枯れ、肩が赤く腫れ上がりましたがホント楽しかった。
これからもできるだけ参加したいと思ってます。
「宵宮」当日、もうひとつ僕は密かな楽しみをもって参加してます。
金華神輿を担いだ担ぎ手は祭り終了後、伊奈波神社の参集殿って場所で打上げを行う。
そこでは地区の奥様たちがお酒と食事を用意してくれてて、大きな酒宴となるわけです。
政治家の方や地元有力者の面々の参加もありますが、
祭りを終えた男たちは各々酒を飲み、大声で話したりと盛り上がってる。
そんな喧騒中で何故か毎年行われる行事がある。
地域住民への挨拶ってことで、その地区の小学校の新任先生が一言ずつ挨拶をするんですよ。
ひと仕事終えて酔っ払い始めた沢山のウルサイ男達、大部分がおっさんの前で若い教師達が挨拶。
しかも殆どのおっさんは話聞いてない。とてもシュール。
社会経験豊富な大人の先生だったら構わないのかもしれない、が若い先生や新卒の人たちからしたら地獄だと思うわ。
僕はそんな若い先生たちが酔っ払い大喧騒の中、たどたどしく挨拶するこの行事が好きだ。
もちろん僕は挨拶をまじめに聞いてる。終わった後の拍手も周りはまばらでもしっかり拍手する。
「俺、聞いてるよ」って態度を前面に出してる。
会場の雰囲気に戸惑いながらも、若者が挨拶をするその姿はもうなんていうか、けなげな感じすら漂う。
特に若い女性教師の戸惑いぶりは見ていてそれはそれは萌える。
きっと学校で話してるときにこの雰囲気だったら、先生は怒るか、
しばらく黙って「静かになるまで5分20秒かかりました」とかいうと思う。
僕は思うんです。
たぶん小学生より、酔ったおっさんの方が性質が悪い。そこで挨拶を淡々とこなす事ができれば、
何があっても動揺しない強い心を持つことができる。そんな思いで毎年あそこで新任さんは挨拶をさせられるのだろうと。
言い換えれば修行である。強い心を会得するための修行なのだ。
だからって誰も聞いていないのは可哀想なので、せめて僕だけでもと妙な義務感をもって挨拶を聞くのである。
と思ってたら、今年は新任先生の挨拶がなかった。出席はされてたけどお名前呼ばれてペコリで終わった。
なんだよ楽しみ半減じゃん。ちゃんとやろうぜ挨拶!と思ったのは多くの参加者の中で恐らく僕一人。
3.3, 2015

前回の続き 入院編最後です。
全身麻酔って感覚が戻るのに少し時間がかかるようだった。なんか体と意識がホワホワしてて記憶もあんまり定かではない。
ただ僕も覚えていないけど、集中治療室では心配して様子を伺ってるヨメに
「・・めっちゃチ○コ見られる・・・めっちゃチ○コ見られる・・」
と呪詛のようにつぶやいてたらしい。どうやら僕は痛みや生命への危機感より羞恥心の方が勝っているようだ。
つくづく器が小さくてイヤになる。
眠りから覚めて気がつくと口にはまってたでっかい管は取れ、眠ってまた気がつくと体に入ってるチューブが抜かれと
徐々に体への配線が少なくなっていく。
少し言葉を発するようになり、腹も減ってきた。「腹減った」と言うと、オカンが目に涙をためて笑った。
手術はうまくいったみたいだ。もともと症例が多く、確立された手順での手術だったので成功率も高いものらしい。
とはいえ、胸を開いて、心臓を一回取り出して、止めて、中開いて、縫って、また戻して再度動かすって手術はなかなかなもんだと思う。
手術のあとは胸の真ん中に30cm程の切った後が残った。最近は傷を縫ったりはせず、透明のガムテープみたいなのを傷の上からぺたっと貼ってあるだけ。このまま抜糸もないそうだ。
2日程集中治療室にいて、3日目には一般病棟へ移った。その際にまた股間を若い女性看護士に洗浄されたけど、もう羞恥心はなくなってた。
そしてすぐにリハビリが始まる。心臓というのは筋肉の塊で、手術してすぐに動かしたほうが良いらしい。
術後の入院期間は朝と昼過ぎにリハビリ室に通い、なんかへんな体操とウォーキングとエアロバイクで運動した。
手術したばっかりで大丈夫かと思うくらい運動させられた。
リハビリには僕と同じような病気で開胸手術をした患者さんが沢山いて、各々リハビリをこなしている。
毎日のウォーキングで何人かのリハビリ仲間ができた。とはいっても全員70代~80代のおじいさんである。
リハビリ仲間達の歩くペースは遅かったけど、僕も話し相手が欲しかったのでペースをおじいさんに合わせて歩いた。
歩きながらいろんな話をした。そのなかでもお互いの病気の発生した状況話や今後の治療話は盛り上がった。
リハビリ仲間のほとんどが救急で運ばれてきた人達だったけど、心臓疾患前にある症状が僕も含め全員で現れた事がわかった。
ある症状・・それは「冷や汗」。
緊張してるわけでもなく、暑いわけでもないのに汗が吹き出して体がヒヤッとするのが続く症状。
夜中にパックをした女の人や松崎しげると出会ったり、携帯を奥さんや恋人にじっくり見られたり、便意をとてつもなく我慢してたりしてないのに冷や汗。
もしも現れたら何らかの異常かもしれません。我慢せずに救急車呼んどけ。
そんなリハビリを1週間ほど続けて僕は退院することに。心臓手術で1週間の入院ってのは短くて驚いた。
退院前日、病室に先生がやって来て、胸の傷に貼られた透明のガムテープみたいなやつをペリペリと剥がして傷口を確認し、
「うん、キレイ」と褒めてくれた。
傷口は若い(42歳でも若いらしい)と回復力があるので傷口が盛り上がりあまりキレイにならないそうだ。
僕はまぁまぁキレイな部類で、一番キレイなのは「痩せたおじいさん」だそうだ。
こんな感じで僕は無事に退院した。生まれて初めての入院。そして生死について考えた日々。
得たものは入院するとみんなやさしいねって事と「完全禁煙」と食欲・物欲・性欲と全ての欲が向上した事。
「欲」については人間いつ死ぬか本当にわからないものだなって思ったときに、我慢するこたぁないなぁって事で貪欲になったのかと。
そんなんで退院後めっちゃ食べてゴロゴロして働かず、ネットで物欲爆発させてたら、めっちゃ太った。
最近はちょっとおどけた感じで「わぁ心臓止まるわ~!」ってのが持ちネタ。周りは全然笑ってくれず心配されます。
1.24, 2015

あっという間に1ヶ月経ってしまい、その間にクリスマスやお正月がやってきて、SUUさんのスープカレー屋さんがオープンしたり、
京都旅行に行ったり、太ったのでダイエットを始めたりで、おかげさまでなんやかやで忙しく生きてました。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
SUUさん開店おめでとうございます。スープカレー大変美味しゅうございます。お店もステキ。流石です。
植物はちょっと納品しました。ありがとうです。
それでは前回の続きを。
尿管に管を通した後も次々となにやら色々とされる。血液検査からカテーテル検査まで。
それを順番にこなしてからいよいよ本手術となるようだ。
そうこうしてたら手術前のクライマックスが訪れた。そう「剃毛」である。
最近ではやらなくなったと噂に聞いた剃毛。まぁ股間の毛を剃るわけなんですが、僕はばっちり剃られました。
なぜか若い女子看護士に2人がかりでキャッキャ言われながら股間とアゴひげをシェーバーみたいなやつで同時に剃られるというね、
もはやプレイです。
欧米人は男女問わずいつもツルっと手入れをしてると聞いた事があります。僕もつかの間の欧米気分とか思ってました。
でも股間がツルツルになるのかと思いきや、2~3mmぐらいの長さにカットされるんです。
中途半端です。チクチクです。手入れが行き届いていない欧米人気分です。
それでも、剃毛後の股間を見るとね、「あ、僕これから手術するんや」って実感が妙にわくんですよ。
なんていうかいつもとは違う見慣れない股間がそういう思いにさせるっていう、そんな感じ。
チクチクになって、いよいよ手術です。
ガーーーッて動くベッドに横になって、周りには駆けつけた家族が取り囲み、
「がんばって!」とか「大丈夫、大丈夫!」とか励ましの声を掛けられながら手術室に向かうアレ、あのシーンですよ。
いや、こんな場面ほんとにあるんだと思いました。ドラマのワンシーンみたいだと思い、僕も右手をちょっと上げて、親指を立て、
「I’ll be back」
とかっこよく決めてみたのですが、口につけた酸素マスクのせいで家族には届かなかった。
ただ僕のベッドを押していた男性看護士が聞き
「お!ターミーネーターか・・・」 とつぶやいた。
ベッドに横になって入った手術室はとても近代的でぐるぐると機械が回っていて無機質で、やっぱりドラマや映画のようだった。
手術は最初に全身麻酔を行って、目が覚めたときには終わってる、そんな感じだそうだ。
麻酔医の先生が全身麻酔の説明をしてくれて、最後に
「これを吸ったら30秒から1分で意識がなくなります」
とマスクを口に当ててきた。僕はそんな簡単に意識がなくなるわけないと思い、できるだけ起きていようとがんばった・・・
・・・・・・・・・・
目が覚めると、全身にチューブが繋がれて体も固定されていた。そこはもう手術室ではなかったし、
なにより口にもデッカイ管が入っててしゃべる事もできない。とにかく苦しい。
ついさっき起きていようとがんばってたのに、どうなった?もう手術終わったの?うそでしょ?全然思い出せないですけど・・・。
青白いメフィストフェレスのような麻酔医のドヤ顔が浮かび、ちょっと笑ったような気がした。
そんなだったので手術後の感想は
「全身麻酔スゲェ!!」ってことだった。
12.20, 2014

前回の続き。食事中の方は食事終わってから読んだほうが良いです。
先生(美人)はエコー機械の画面を僕に見せながら簡単に説明してくれた。
僕はどうやら心臓の弁に何か異変が起こって、そのせいで血液の逆流が起き、肺に血がたまり呼吸が苦しく、治す為に心臓の手術をするらしいって事が何となくわかった。それは緊急手術らしい。
先生からは救急車で急いで来た事を褒められ、時間がたってたら命に関わってたのよと。なんてラッキーボーイなのと。
説明を受けた後、僕は放心状態で「心臓ですか・・・・大変ですね」とまるで人事のように呟いた。
先生(美人)は「まぁまぁ大変です」と答えてくれた。
「緊急手術」って言葉を合図に救急の看護士の方たちの動きが変わった。手術の準備という事で僕はパンツ1枚になり、自分で手術着に着替えた。
周りでは慌しくいろいろ検査が始まってる。そんな中、僕はおなかが痛くなってた。
朝起きぬけに冷たいエコーの機械をおなかに当てられ、グリグリされたのでおなか痛い。てかずっとトイレ行きたいのよ。
このままガマンしようとも思ったけど、この先トイレに行くチャンスがいつあるのかわかんない。
なので、看護士さんに「トイレ行きたいです」と言った。
看護士さんは「大?小?小だったらもうすぐ管を通すのでガマンしてください」とかいう。
「管を通す」って事に「えっ?」となったけど、問題は「小」ではなく大であることだ。そう、ウ〇コだよ。
僕は恥ずかしい感じで「・・・大なんです・・大。ちょっとトイレ行っていいですかね?」と聞いてみた。
ダメですと即答されたので、食い下がった。トイレ、行けませんか、てか行けますってホラ!動けるし、行かせてくださいよってお願いした。
そしたら、若い看護士さんに「こんな状態でトイレなんて行けるわけないでしょうがァ!!」と一喝された。
激おこプンプンである。どうやら僕は自分で思ってるより悪い状態のようだ。
そして究極の選択を迫られる。
「オムツとオマル、どっちにしますか?」
あ、そういうことか。トイレには行けないとなるとそうなるのか・・。オムツかオマル・・・。
結構難しいな・・・と僕が悩んでいると、看護士さんが「オマルはカーテン閉めますので大丈夫ですよ」とか言う。
「じゃぁ、オマルで」僕は決めた。
その趣味はないが、場所によっては有料サービスだろと思われる選択に思いをめぐらせていると、看護士さんがオマルをベッドの脇に置いてくれた。
やっぱりここでするのか・・・・。広い救急の部屋に壁はなく、他の職員さんや患者さんもいます。
しかも頼みの綱のカーテンも人の膝上ぐらいまでしかない。カーテンは閉めてもらいましたが、オマルに座った僕の腰から下は周りから丸見えです。
しょうがないので目立たぬように高速で行為をしました。超高速。たぶん人生最速の便。
42歳にてオマル・・・なんだか感慨深い気持ちと、病気・緊急手術という普通ではない状況の洗礼を受けた僕だった。
しかしこのあと、「羞恥心?ナニソレ」な感じになるまで時間はかからなかった。
スッキリした僕がベッドに横になると、あっというまにパンツを脱がされ、「ちょ、ちょいちょい恥ずかしいッスね・・」との僕の訴えもむなしく、
管を一気に尿管へ通された。グイグイとやりやがる。
「!!!!!」・・・痛いに決まっておろう。こんなん、痛いに決まっておる。
声にならない悲鳴を上げたのは、小学校3年生の時に滑り台から落ちて膝を怪我したとき以来だ。
尿管に管を通すのが人生でのマックスペインだと思ったけど、手術は違った。こんなもんじゃない痛みをこの後に知る事になる。