最大恥痛
12.20, 2014
前回の続き。食事中の方は食事終わってから読んだほうが良いです。
先生(美人)はエコー機械の画面を僕に見せながら簡単に説明してくれた。
僕はどうやら心臓の弁に何か異変が起こって、そのせいで血液の逆流が起き、肺に血がたまり呼吸が苦しく、治す為に心臓の手術をするらしいって事が何となくわかった。それは緊急手術らしい。
先生からは救急車で急いで来た事を褒められ、時間がたってたら命に関わってたのよと。なんてラッキーボーイなのと。
説明を受けた後、僕は放心状態で「心臓ですか・・・・大変ですね」とまるで人事のように呟いた。
先生(美人)は「まぁまぁ大変です」と答えてくれた。
「緊急手術」って言葉を合図に救急の看護士の方たちの動きが変わった。手術の準備という事で僕はパンツ1枚になり、自分で手術着に着替えた。
周りでは慌しくいろいろ検査が始まってる。そんな中、僕はおなかが痛くなってた。
朝起きぬけに冷たいエコーの機械をおなかに当てられ、グリグリされたのでおなか痛い。てかずっとトイレ行きたいのよ。
このままガマンしようとも思ったけど、この先トイレに行くチャンスがいつあるのかわかんない。
なので、看護士さんに「トイレ行きたいです」と言った。
看護士さんは「大?小?小だったらもうすぐ管を通すのでガマンしてください」とかいう。
「管を通す」って事に「えっ?」となったけど、問題は「小」ではなく大であることだ。そう、ウ〇コだよ。
僕は恥ずかしい感じで「・・・大なんです・・大。ちょっとトイレ行っていいですかね?」と聞いてみた。
ダメですと即答されたので、食い下がった。トイレ、行けませんか、てか行けますってホラ!動けるし、行かせてくださいよってお願いした。
そしたら、若い看護士さんに「こんな状態でトイレなんて行けるわけないでしょうがァ!!」と一喝された。
激おこプンプンである。どうやら僕は自分で思ってるより悪い状態のようだ。
そして究極の選択を迫られる。
「オムツとオマル、どっちにしますか?」
あ、そういうことか。トイレには行けないとなるとそうなるのか・・。オムツかオマル・・・。
結構難しいな・・・と僕が悩んでいると、看護士さんが「オマルはカーテン閉めますので大丈夫ですよ」とか言う。
「じゃぁ、オマルで」僕は決めた。
その趣味はないが、場所によっては有料サービスだろと思われる選択に思いをめぐらせていると、看護士さんがオマルをベッドの脇に置いてくれた。
やっぱりここでするのか・・・・。広い救急の部屋に壁はなく、他の職員さんや患者さんもいます。
しかも頼みの綱のカーテンも人の膝上ぐらいまでしかない。カーテンは閉めてもらいましたが、オマルに座った僕の腰から下は周りから丸見えです。
しょうがないので目立たぬように高速で行為をしました。超高速。たぶん人生最速の便。
42歳にてオマル・・・なんだか感慨深い気持ちと、病気・緊急手術という普通ではない状況の洗礼を受けた僕だった。
しかしこのあと、「羞恥心?ナニソレ」な感じになるまで時間はかからなかった。
スッキリした僕がベッドに横になると、あっというまにパンツを脱がされ、「ちょ、ちょいちょい恥ずかしいッスね・・」との僕の訴えもむなしく、
管を一気に尿管へ通された。グイグイとやりやがる。
「!!!!!」・・・痛いに決まっておろう。こんなん、痛いに決まっておる。
声にならない悲鳴を上げたのは、小学校3年生の時に滑り台から落ちて膝を怪我したとき以来だ。
尿管に管を通すのが人生でのマックスペインだと思ったけど、手術は違った。こんなもんじゃない痛みをこの後に知る事になる。
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