KOGISO SHINSUKE

毎日がエブリディ

KOGISO SHINSUKE

弐〇壱五

1.24, 2015

2015

 

あっという間に1ヶ月経ってしまい、その間にクリスマスやお正月がやってきて、SUUさんのスープカレー屋さんがオープンしたり、

京都旅行に行ったり、太ったのでダイエットを始めたりで、おかげさまでなんやかやで忙しく生きてました。

今年もどうぞよろしくお願い致します。

 

SUUさん開店おめでとうございます。スープカレー大変美味しゅうございます。お店もステキ。流石です。

植物はちょっと納品しました。ありがとうです。

 

 

それでは前回の続きを。

尿管に管を通した後も次々となにやら色々とされる。血液検査からカテーテル検査まで。

それを順番にこなしてからいよいよ本手術となるようだ。

そうこうしてたら手術前のクライマックスが訪れた。そう「剃毛」である。

最近ではやらなくなったと噂に聞いた剃毛。まぁ股間の毛を剃るわけなんですが、僕はばっちり剃られました。

なぜか若い女子看護士に2人がかりでキャッキャ言われながら股間とアゴひげをシェーバーみたいなやつで同時に剃られるというね、

もはやプレイです。

欧米人は男女問わずいつもツルっと手入れをしてると聞いた事があります。僕もつかの間の欧米気分とか思ってました。

でも股間がツルツルになるのかと思いきや、2~3mmぐらいの長さにカットされるんです。

中途半端です。チクチクです。手入れが行き届いていない欧米人気分です。

 

それでも、剃毛後の股間を見るとね、「あ、僕これから手術するんや」って実感が妙にわくんですよ。

なんていうかいつもとは違う見慣れない股間がそういう思いにさせるっていう、そんな感じ。

 

チクチクになって、いよいよ手術です。

ガーーーッて動くベッドに横になって、周りには駆けつけた家族が取り囲み、

「がんばって!」とか「大丈夫、大丈夫!」とか励ましの声を掛けられながら手術室に向かうアレ、あのシーンですよ。

いや、こんな場面ほんとにあるんだと思いました。ドラマのワンシーンみたいだと思い、僕も右手をちょっと上げて、親指を立て、

 

「I’ll be back」

 

とかっこよく決めてみたのですが、口につけた酸素マスクのせいで家族には届かなかった。

ただ僕のベッドを押していた男性看護士が聞き

 

「お!ターミーネーターか・・・」 とつぶやいた。

 

ベッドに横になって入った手術室はとても近代的でぐるぐると機械が回っていて無機質で、やっぱりドラマや映画のようだった。

手術は最初に全身麻酔を行って、目が覚めたときには終わってる、そんな感じだそうだ。

麻酔医の先生が全身麻酔の説明をしてくれて、最後に

「これを吸ったら30秒から1分で意識がなくなります」

とマスクを口に当ててきた。僕はそんな簡単に意識がなくなるわけないと思い、できるだけ起きていようとがんばった・・・

 

・・・・・・・・・・

 

目が覚めると、全身にチューブが繋がれて体も固定されていた。そこはもう手術室ではなかったし、

なにより口にもデッカイ管が入っててしゃべる事もできない。とにかく苦しい。

ついさっき起きていようとがんばってたのに、どうなった?もう手術終わったの?うそでしょ?全然思い出せないですけど・・・。

青白いメフィストフェレスのような麻酔医のドヤ顔が浮かび、ちょっと笑ったような気がした。

そんなだったので手術後の感想は

 

「全身麻酔スゲェ!!」ってことだった。

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